ささやくように 名前が揺れて
記憶の隙間 何度も飲み込む
鳴り止まない 電車の音に
僕の時間は 止まったまま
にじむ光が 瞼を濡らしてく
ほどけた声が 耳に残ってる
あの時のかけらが 胸に刺さったままで
もうどこにも 姿は見えなくて
君と見てた夢が まだ胸に残って
街の音さえ 少しずつ変わってく
この静けささえ 優しさだったと気づく
ただそうやって
混ざり合って
染めてほしい
通い慣れた道も どこか違くて
胸に残る色も 淡くなる
すれ違う人たちの 色を重ねてみても
君色の時間だけ 透けてみえる
乾き切らない紙 色たちが広がって
静けさの中 影が溶けてゆく
届かぬ想いは 揉み消されてゆく
もうどこにも 君はいなくて
君と見てた夢が まだ胸に残って
街の音さえ 少しずつ変わってる
この静けささえ 優しさだったと気づく
ただそうやって
わかり合いたくて
染めてほしい
混ざり合った色が 沈んでゆく
冷めた記憶が 色彩を揺らした
この胸の奥 触れられなくても
静かに染まっていくよ
終わらない夢が 心を染めていくように
僕の世界を 君の色で満たしてく
ふたりじゃなくても きっと綺麗だと思えた
ただそうやって 僕を染めてくれたら